• tel
  • お申込み
  • メニュー

MENU

水に学ぶ~硬度計算は簡単!

お水に魅せられ、2004年にお水の総合商社を立ち上げられた堀内拓矢さん。国内外のお水に精通する堀内さんに、意外と知られていないお水の基礎知識を教えていただきます。

水に学ぶ~硬度計算は簡単!~

では、次に具体的に硬度を求めてみましょう。

お水 硬度の計算式はとても簡単。
必要データはカルシウムとマグネシウムの含有量だけです。

これらはミネラルウォーターなどのラベルに記載されていることが多いですね(義務付けではないため省略されている商品もあります)。

硬度の計算式はアメリカ式とドイツ式がありますが、日本ではアメリカ式が一般的で、下記はアメリカ式の場合です。

  硬度=カルシウムX 2.5 + マグネシウム X 4.1 (単位:1リットルあたりmg)

グラス では、例として「クリティア富士山のお水」の実際の数字を入れてみましょう。

クリティアのHPを見ると、カルシウムが0.64mg、マグネシウムが0.22mgとあります(単位は100mlあたりmg)。
硬度計算式の単位は[1リットルあたりmg]ですからこれらを10倍した数値を使います。


 「クリティア富士山のお水」の硬度
        =6.4 X 2.5 + 2.2 X 4.1=25.02 (単位:1リットルあたりmg)

「クリティア富士山のお水」の硬度は25(mg/L)であることが分かりました。これは軟水の中でも軟らかいほうですね。

硬度による軟水硬水の区分方法は統一されたものはありません。
WHO(世界保健機構)では参考として硬度60未満を軟水、60~120を中硬水、120以上を硬水としています。日本では一般的に硬度100未満を軟水、100以上を硬水とすることが多いです。

次回は「硬度と味の関係」について教えていただきます♪

第1回:水に学ぶ~軟水と硬水の違い~

堀内拓矢さん

1966年生まれ。
米系調査機関の日本、ドイツ法人勤務後、INSEADにてMBA修了。 欧州系投資銀行でM&A業務に従事した後、2004年に水専門ブティック商社を創業、現在に至る。

お水に関する業歴、肩書: 大手リゾート企業に対する水事業構築に関する助言、 大手食品メーカーの水事業戦略に関する助言、 山梨県 水ブランド戦略アドバイザー、 日本地下水学会会員